解放区

言葉として、記録として

創作短歌・五首

 

自選短歌五種ということで、折に触れ作った短歌を公開します。正直アンマリ上手くないです。僕は人に歌を見せるとか、創作を見せるとか、そういうことをしてこなかった人生なので、凝り固まった一元的言語観なのです。それを研ぎほぐしたいと思っているのです。なのでフィードバックが欲しかったりします。言葉遣いの問題、名詞の選び取り方、ココが好き、ココがきらい、この言葉は使い古されてるよ、とか、この表現はどうだろうか、とか、、お待ちしています。

 

 

 

自選五首

 

 

    老婦人のやうにて駅に居鎮まる黒猫の眼に海は吸はれて

 

 

    常温のミルクティー捨つシンクには春 いちめんの人間《ひと》の群生

 

 

    「絶版」と紅き印字のあざやかさ 恋人の手の蒼き血脈

  

 

    蝶は翅と胴体と翅に分たれて道の端ゆく黒き葬列

 

 

    生きることは上を向くこと雛鳥の瞳のひかり曇天を射す